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【書評・要約まとめ】敗者のゲーム〜投資のバイブル!インデックス投資家の必読本〜

【書評・要約まとめ】敗者のゲーム〜投資のバイブル!インデックス投資家の必読本〜
ぞぬーん

チャールズ・エリス氏著「敗者のゲーム」は、全投資家の教科書的な一冊です。

特に、インデックス投資のバイブルと言って間違いありません。

書かれているのは、一貫して「インデックスに投資せよ!」という内容です。

必読ポイントは、主に過去のデータから、インデックス投資が優れている理由(アクティブ投資をやめた方がいい理由)を解説してくれている点。

読み終えた後に、アクティブ投資を始めたいと思える人は、きっと存在しないはずです。

この記事では、インデックス投資の名著「敗者のゲーム」の書評・要約まとめをご紹介します。

投資方針に迷いが出たときに、必ず役に立つ一冊です。

記事をチェックしていただいてから、お守りがわりに手元に本を準備しておくことをオススメします。

敗者のゲームとは

敗者のゲームは、全米100万部の超ロングセラーで、投資家なら知らない人はいない名著です。

初版発売日は、1970年代ですが、現在日本では、第6版まで発売されています(米国では、第7版まで)。

本書の主張は非常にシンプルで、「インデックスに投資せよ!」というもの。

主に過去のデータを基に、インデックス投資が優れている理由(アクティブ投資をやめた方がいい理由)を解説してくれています。

データと聞いて、難しいことが書かれていると思われた人は、安心してください。

僕たちのような、素人の一般投資家でも、非常に分かりやすいように構成されています。

本書を読んだらきっと、「インデックス投資を始めたい」「これからもインデックス投資を続けるぞ」といった意気込みが湧いてくるはずです。

逆に、アクティブ投資からは、距離を置きたくなるに違いありません。

アメリカの金融事情をベースに書かれてある点が注意点ですが、基本的な考えは、日本にも適用可能です。

あなたのインデックス投資のバイブルになってくれること間違いない一冊なので、手元に準備していただくことをオススメしたいです。

敗者のゲームから得られる教訓

投資は「勝者のゲーム」ではなく「敗者のゲーム」

本書のタイトル「敗者のゲーム」は、投資のことを指しています。

一昔前までは、投資も、「勝者のゲーム」でした。

知らない情報を手に入れ、誰も気が付いていない割安株に投資することで、利益を得ることができていました。

しかし、今日では、ほぼ同じ土俵に立って勝負をするゲームとなっています。

その状況はつまり、ミスをした者が負けるという「敗者のゲーム」なのです。

本書では、アマチュアテニスプレーヤーや飛行機の運転も、投資と同じ「敗者のゲーム」として例えられています。

絶対にミスをしてはならない、ミスした者が負けるということ。

投資というのは、「敗者のゲーム」であることを忘れてはなりません。

長期投資の明確な目標設定に集中すること

勝つことを目指して「敗者のゲーム」に参加すれば、負けることがほぼ見えていると本書では言われています。

しかし、当然、勝つ方法だったあるので安心してください。

長期投資の明確な目標設定に集中し、その目的を実現するために合理的かつ現実的な投資政策を選択したうえで、その制作を自己規律をもって、忍耐強く、しっかり貫いていくことである。

チャールズ・エリス氏は、これが、本書で伝えたいことのすべてとまで言っています。

要するに、「長期的にインデックス投資を継続する」ことが、「敗者のゲーム」で勝つ方法だと思っておいて間違い無いでしょう。

感情をコントロールすることが最大の課題

しかし、必ずいつかぶち当たると思って、対策しておくべきことがあります。

それが、「感情のコントロール」です。

常に目的を忘れずに、落ち着いて、忍耐強く行動するかが、投資の成功の鍵を握っているのです。

特に、市場が乱高下しているときは、僕たちの感情も乱れ始めます。

この時の対策として、投資政策を明確にしておくことが、本書では、強くオススメされています。

インデックス投資のメリットを理解する

なぜ、インデックス投資が優れているのかを、きちんと理解しておくことも重要です。

・相対的に高いリターン

・低コスト

・便利

・不安や後悔を感じなくてすむ

・運用目的、長期投資方針といった最重要課題にだけ専念できる

加えて、ポートフォリオの組み方のアドバイスも、本書の中でされているので、チェックしておくのがオススメです。

一言でいうと、「国際分散」が大事だということです。

市場の極端な暴落期を想定しておくこと

投資を行う際には、必ずリスクを想定しておかなければいけません。

リスクの考え方は、人それぞれ大きく異なる点ですが、本書では、このように言われています。

リスク許容度とは、通常の市場環境とか、長期的な観点から議論されるべきものではない。リスク許容度とは、世界が最近の金融危機を通じて認識したとおり、市場の極端な暴落期において、どこまで耐えられるか、という物でなければならない。

僕たち投資家は、ついリターンにばかり目が行きがちですが、リスクにも目を向けなければいけないという教訓です。

さらに言えば、投資のリターンは、リスクから生み出されるものだということも、しっかり勉強しておく必要があります。

敗者のゲームのまとめ

本書には、投資を始めたばかりの人が、必ず理解しておくべき内容がわかりやすく記されています。

一読すれば、インデックス投資が優れている理由(アクティブ投資をやめた方がいい理由)を、人に説明できるようになるくらいまで、理解度を深められるはずです。

そして間違いなく、これから長い目で見て、インデックス投資を続けていきたいという願望が湧いてきます。

しかし、人生100年時代なので、いつか大暴落期に直面することになるでしょう。

そんなときでも、本書を手元に用意しておけば、あなたの投資方針を正してくれるはずです。

個人的には、お守りだと思って、一冊用意しておくことをオススメしたいです。

ABOUT ME
ぞぬーん
ぞぬーん
一馬力で働く夫
名古屋でサラリーマンをしている30代の夫です。インデックス投資と配当・優待狙いの個別株投資をしています。資格は、ファイナンシャルプランナー2級と簿記2級を保有。家計簿を見ながら、豊かな生活への計画を考えるのが趣味です。
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