【書評・要約まとめ】いい会社を見極める 株式投資入門(藤野 英人さん著)〜凄腕ファンドマネージャーから投資初心者へのワンポイントアドバイス〜
藤野 英人さん著「いい会社を見極める 株式投資入門」を読んだのでご紹介します。
本書は、「これから株式投資を始めてみようと思っているけど、なんだかよく分からない」と立ち止まっている人向けの本です。
「28歳会社員のユリコ」と「投資信託の担当をしている叔父」の物語形式で、投資のことを勉強できます。
ユリコは、これから投資を始めようとしているので、素朴な疑問を、叔父にぶつけまくります。
そして叔父は、ユリコの疑問に、オリジナリティあふれる本質的な回答をしていきます。
本書を読むことで、きっと今まで投資に対して抱いていたイメージが、いくらか和らぐはずです。
そして、大袈裟ではなく、世の中の見え方が変わってもくるでしょう。
株式投資の面白さを教えてくれる本なので、投資初心者の方は、ぜひ読んでみていただきたいです。
では早速、藤野 英人さん著「いい会社を見極める 株式投資入門」の書評・要約まとめをお伝えしていきますね。
藤野 英人さんからのワンポイントアドバイス
株式投資に勉強はいらない
株式投資の世界では、今まで聞いたことがない専門用語が飛び交っています。
よく投資ニュースなどを見ていても、初心者には、よく分からない言葉が使われていますよね。
そのせいもあって、「株式投資をする前に、ある程度、勉強しておかないと」と思う方が、多くいます。
しかし、叔父さんは、
何も勉強しないで今すぐ買っていい
と言います。
その理由は、勉強したからといって、すべてを理解して投資することはできないからです。
株式市場は、常に変化し続けているので、勉強に終わりはないのです。
なので、勉強していると、いつまで経っても、投資を始めることができないというわけです。
また、僕的には、仮にすべてを理解できたからといって、利益を上げられるかどうかとは、また別の話だからだとも思います。
世の中には、株式投資で勝ち続けられている人もいますが、今まで投資をしたことがない人が、勉強したからといって、勝てるようになる世界ではありません。
かといって、勉強しなくていいわけではないですが、まず投資してみて、それから勉強していけばいいと思います。
いい会社の探し方
投資初心者の方は、どの銘柄を購入したらいいか分からないかと思います。
「大企業だから安心」というような考え方を持っている人もいるでしょう。
しかし、大企業の今までの株価を見てみると、あまり成長していない企業もあることがわかります。
そこで本書では、いい会社の選び方について、このようなアドバイスがされています。
自分の理解しやすいものに投資する
例えば、ディズニーランドが好きなら「オリエンタルランド」、家具が好きなら「ニトリホールディングス」というような具合。
大切なのは、好奇心が駆り立てられることです。
部屋を見渡したり、街を歩いたりしていると、上場企業の商品を見つけることができるはずです。
その中から、興味を持つことができて、商品のことを理解できるものに投資するのが良いでしょう。
そうするときっと、投資の勉強も捗るはずです。
株価が気になったときにやること
いざ投資をしてみると、株価に目がいってしまうと思います。
我が家でも、妻が「株価が下がった」「今は高いから買わない」などと、よく口にするようになりました。
そうして株価が気になり始めてしまうと、株の買い時や売り時は、いつなのか分からないですよね。
なので本書では、株価について、こう言われています。
株をいくらで買ったかは忘れなさい
- 今この株価は適正なのか?
- これから成長の余地はあるのか?
ということをやらないと、市場から学ぶことはできません。
自分が購入したときの株価と比較しても、得したか損したかしかわかりませんからね。
株式投資するときは、「未来がどうなるか?」という視点が、非常に重要なのです。
まとめ
本書からは、これから株式投資をしようとしている人が抱く疑問の回答を学ぶことができます。
長く株式投資を続ける上で、とても大切な考え方が詰まっています。
短期的に利益を出す方法などは書いていませんが、将来、大きなリターンを得るために必要なアドバイスを受けることができます。
株式投資初心者の方は、ぜひ読んでみてくださいね。