【要約まとめ】難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!〜損したくないけど、お金を増やしたい人にオススメな本〜
経済評論家 山崎元さん、大橋弘祐さん著「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の要約を紹介します。
本書は、金融投資に興味があるけど損することは絶対に嫌だと思っている人にオススメです。金融投資というと、なんとなく博打的なイメージを抱くことがありますよね。あとは、素人が手を出したら、損をしてしまいそうだとか。
確かに、何も考えずに手を出してしまうと、博打的な要素はたくさんありますし、損をすることも多々あります。けどしかし、本書で紹介されていることさえ守っていれば、貯金しているよりも効率よくお金を増やすことができるようになります。(絶対に増やせるわけではないのでご注意を)
僕は、金融投資歴7年で運用資金を約2倍くらいに増やしてきたのですが、やっていることは原則本書に紹介されていることばかり。なので、もし僕に「素人向けの金融投資のオススメ本は?」と聞かれたら、本書を紹介します。文字がズラーっと並んでいるのではなくて、会話形式で内容が進んでいくので分かりやすいですしね。
では早速、経済評論家 山崎元さん、大橋弘祐さん著「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」についてお伝えします。
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の概要・要約
本書は、山崎元さん(お金のプロ)と大橋弘祐さん(ド素人)の会話形式で書かれています。書かれたキッカケは、大橋弘祐さんが会社を辞めて、貯金や退職金、年金だけでは、これからの生活が不安に感じるというところからだそう。
しかし、大橋弘祐さんは、お金に関しては、ド素人。さらに、とにかくお金が減るのが嫌だ&経済のことを勉強するのはめんどくさいというマインドの持ち主です。
そんなタイミングで出会ったのが、経済評論家 山崎元さんというわけです。山崎元さんは、東大を卒業後12の金融関係の仕事を経て、今では楽天証券へ勤めています。加えて、雑誌やテレビといったメディアへの出演も多数。正真正銘のお金のプロというわけです。
そのため、金融投資に興味があるけど損することは絶対に嫌だと思っている人にオススメです。金融投資を始める前に知りたかった、なるべく損をしない方法やリスクをとってお金を増やす方法が紹介されています。
一年でお金を2倍に増やしたいなどという人には向きませんが、ほんの少しずつでも増えたらいいなと思っている人には参考になるはずです。
投資初心者がつまずきやすいポイントの優しい解説
安全にお金を増やす
あ、えーと・・・、将来が不安なので、貯金をなんとか運用して、老後に備えておきたいんです。だって日本は少子高齢化で年金がもらえるかわからないじゃないですか。でも、銀行に預けてても、利息はほんの少ししかもらえないし、株とかやるのも、リーマンショック的なことが起きて全財産を失ってしまいそうで怖いし・・・。つまり、何が言いたいかというと、このお金は13年間がんばって働いて稼いだお金なんです!だから、絶対失いたくないんです!
投資初心者である大橋弘祐さんは、お金のプロ 山崎元さんと出会ったときに、こんな悩みを打ち明けました。金融投資に馴染みがない人は、同じようなことを感じているのではないでしょうか?
僕もよく金融投資について相談されるので、このように感じている人の気持ちはよく分かります。何とかしなきゃいけないのは分かってるんだけど、何から手をつけたらいいか分からない。それでいて、大切なお金だから、もし減ってしまったら悲しいですよね。
そんなとき、山崎元さんは、次のように回答されていました。
安全に持っておきたいってことだよね。そしたら、日本国債だね。「個人向け国債」ってやつを買うといい
個人向けの日本国債は、あまり知られていませんが、途中解約しない限り減らない金融商品なのです。というのも、元本保証だから。財務省のホームページに案内がありますが、この記事を書いている時点では年率0.05%の利率です。これが、1万円から購入可能です。
銀行に預けている利率を比べると、ほんの僅かですが、お得ですよね。しかも、国債というのは、国が発行している債券なので、国が潰れない限りお金が返ってこないなんてことはありません。ちなみに国債には、3種類ありますが、「変動金利・満期10年」がオススメされています。
ちょっとリスクをとって運用する
リスクをとって運用するというのは、証券会社に口座を開設して、投資してみるということです。ここで一気にハードルが上がるように感じるかもしれませんが、安心して大丈夫です。イメージとしては、銀行に口座を作るのと大して変わりません。
注意点としては、ネット証券を選ぶことです。「SBI証券」や「楽天証券」といった、ネット証券で口座を開設してくださいね。もちろん無料で口座を開設することができますし、キャンペーンがやっていればキャッシュバックされることもありますよ。
逆にやってはいけないことは、銀行へ足を運んで口座を作ること。仮に作ったとしても、投資の相談に乗ってもらったり、金融商品を購入することはNGです。なぜなら、手数料が高すぎますし、銀行が売りたい商品を勧められるからです。初心者の方は、いいカモになりますので注意してくださいね。
では一体、ちょっとリスクをとって運用するとは、どんなことをやるのか気になりますよね。山崎元さんは、次のような条件に当てはまる投資信託を購入することをポイントとしています。
- 運用管理費用(信託報酬)の安いものを選ぶ。
- 販売手数料の安いチャネル(ネット証券)で買う。
- 毎月分配型を選ばない。
- ファンドの資産規模、流動性を確認する。
- 過去の成績で選ばない。
投資初心者にとっては、一つ一つの言葉が難しくて分からないかと思います。けど僕も、この条件に当てはまっていることは必須だと思うので、絶対にチェックしてから投資を始めてくださいね。
ちなみに僕は、友人に「どんな投資信託を買えばいいの?」と聞かれたら、次のように答えているので、参考にしてみてください。SBI証券では、約2700本の投資信託があるのですが、この条件だと200本くらいに絞り込むことができますよ。
- インデックス
- ノーロード
- ドルコスト平均法 (毎月同額で買い続けること)
- 純資産10億円以上
- 償還まで無期限
- 信託報酬1%未満
- 無分配
少額でも金融投資を始めてみよう
金融投資に興味を持ち始めたということは、おそらくお金を増やしたいということですよね。銀行に預けているだけでは、雀の涙程度にしか増えませんからね。しかも、インフレ率に金利が負けてしまうので、実質お金は減ってしまっていることになりますし。
そのため、とにかく少額でも金融投資を始めてみるのがオススメです。本書に書いてあることを実践したら、すごく低いリスクでお金を少しずつ増やすことができるようになります(絶対に増やせるわけではないのでご注意を)。
最近では、毎月100円から投資信託を購入することができますので、試しに挑戦してみてくださいね。