【書評・要約まとめ】1分間バフェット〜世界最高の投資家から届いた88のメッセージ〜
「1分間バフェット」は、世界最高の投資家「ウォーレン・バフェット」からのメッセージが詰まった一冊です。
バフェットに関する本は多数出版されていますが、本書は、それらから抜き取った名言を、サクッと理解できるようになっています。
一つの名言につき、1分あれば、バフェットが何を言いたいのかを知ることができます。
もちろんバフェットの思考を本質的に理解するためには、時間をかけて噛み締める必要がありますが、バフェットの思考の片鱗を知りたい人には、おすすめの一冊となっています。
この記事では、88ものメッセージの中から、僕のお気に入り7つをご紹介します。
投資にも役立ちますし、人生にも応用可能なので、ぜひチェックしてみてください。
お気に入りのバフェットからのメッセージ7選
リスクとは、自分が何をやっているかよくわからない時に起こる
投資には、リスクがつきまとうものですが、そもそもリスクとは一体なんなのでしょうか。
バフェットは、リスクについて、「理解」という視点で答えてくれています。
自分が理解しているものであれば、リスクは低い。
自分が理解していないときは、リスクが高い。
データや人の評価ではなく、理解度で示されているところが面白いですよね。
投資の世界には見送り三振がない
チャンスがめぐってきた時だけ行動するといい
野球の場合だったら、打席に入って、何もしなければアウトになってしまいます。
しかし、投資の場合なら、何もしなくても、アウトにはなりません。
チャンスが来たときに、確実に実行することができれば、利益を得ることができます。
市場が動いたときや周りの評判に振り回されがちなので、心に刻んでおきたい一言です。
50年経っても欲しいとみんなが思うものをつくっているか、これが投資判断の基準だ
僕たちが生まれる前から存続している会社は、どれも生活になくてはならないものを販売しています。
目先の株価ではなく、将来も必要とされているかが、投資判断として重要な視点です。
みんなが欲しいもので、将来も必要となれば、会社も大きく成長していることでしょう。
10年間株を持ち続ける気持ちがないなら、10分でも株を持とうなどと考えるべきではない
バフェットは、株を売却することを好みません。
僕たち個人投資家は、投資先の株価チャートや売上情報に惑わされがちですよね。
きっと、バフェットに言わせれば、”投資家”ではなく”投機家”となってしまいます。
バフェットのように、長期にわたって利益をもたらしてくれるかにだけ、注視して投資し続けたいですね。
一定のリスクを負わなければならない。未来はいつだって不確実だ
誰だってリスクを嫌いますが、排除することは不可能です。
それは、世界一の投資家であるバフェットも同じこと。
しかし、これからも競争力ある商品を売り続けている会社へ投資すれば、そのリスクを減らせるとバフェットは考えます。
やはり、目先のことではなく、将来に目を向けた投資が必要だということでしょう。
重要なのは、能力の輪を大きくすることではなく、輪の境界を厳密に決めることだ
僕たちは、つい、あれもこれもやろうとしがちです。
特に日本人は、できないことを克服するための努力を惜しまない傾向が強いですよね。
しかし、自分の能力を超えた部分で戦おうとすると、失敗しがちということは覚えておく必要があります。
自分の限界を知って、その範囲内で勝負することを守りましょう。
好きなことをとびきり上手にやることだ。お金はその副産物にすぎない
バフェットは、好きなことを見つける重要性についても言及しています。
例えば、バフェットの場合は、投資が大好きなことでした。
好きなことだったからこそ、仕事をすることに喜びを感じ、多くの人から尊敬されるようになるまで続けられたのでしょう。
お金のためだけに働いていては、いくらバフェットに才能があったとしても、こうはなっていなかったはずです。
まとめ
バフェットからのメッセージの一つ一つは、非常に重みと深みのあるものばかりです。
それは、投資に関する教訓でもあり、人生の指針ともなってくれます。
本書は、世界一の投資家の片鱗を垣間見るのに、ぴったりの一冊です。
まずこの本からバフェットを知り、他のバフェット本を読み漁っていくと、より理解度が深まるはずです。