【書評・要約まとめ】投資の大原則〜投資初心者が読むのは、まず本書をオススメしたい〜

【書評・要約まとめ】投資の大原則〜投資初心者が読むのは、まず本書をオススメしたい〜オススメ投資本

「投資の大原則」は、バートン・マルキール氏とチャールズ・エリス氏の共著です。

お二人といえば、「ウォール街のランダム・ウォーカー」「敗者のゲーム」という全世界に長年にわたって読み継がれている本の著者でもあります。

そんなお二人が、本書を出版した理由は、一般の人たちが、将来経済的に困らないような貯蓄と投資の大原則を示したいということから。

そのため本書は、2時間もあれば読み終えられるくらいに読みやすい内容となっています。

もちろん内容は、投資のバイブル本を書かれているお二人が書いているので、お金を増やすための本質を突いたものばかりです。

個人的には、初心者がまず読むべきなのは、「ウォール街のランダム・ウォーカー」や「敗者のゲーム」よりも、本書をオススメしたいです。

大切なことが漏れなく分かりやすく示されているので、投資のイメージが湧きやすいと思います。

この記事では、「投資の大原則」の書評・要約まとめをお伝えしていきます。

非常に重要なポイントに絞って紹介していくので、ぜひチェックしてみてください。

この記事を書いた人

金融投資歴10年/ファイナンシャルプランナー2級/簿記2級/インデックス投資と中配当株投資で資産形成している30代夫婦/会社員をしながら、副業やポイ活を楽しんでやってます

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長期投資で成功するためのカギ

投資をするなら、20年や30年といった長期目線で行うことが大前提です。

短期投資では、その時の相場によって成績が大きく左右されますが、長期投資では、投資したお金を増やせる可能性が格段に上がるからです。

そして、長期投資を成功させるためには、4つの重要なカギがあります。

▶︎分散投資

▶︎リバランス(定期的にチェックし、一度決めた分配比率へ戻すこと)

▶︎ドル・コスト平均法(定期定額長期積み立て投資)

▶︎インデックス・ファンド

この4つのルールさえ守っておけば、もう老後資金は安心です。

ただ難しいのは、非常に単調で面白みが少ないため、短期のアクティブ運用に走ってしまう可能性があること。

なので、長期投資で最も重要なのは、忍耐と継続といえるでしょう。

詳細は、本書に譲りますが、とにかくこの4つのことを守り続けることが、成功へのカギとなることを覚えておいてくださいね。

超シンプルな投資法

長期投資で成功するためのカギとは別の切り口で、「超シンプルな投資法」も紹介されています。

[5つのポイント]

1|若いうちから貯蓄を始めて、定期的に続けること。

2|会社の福利厚生制度や国の退職に向けての制度を活用すること。あなたの蓄えを増やし、税制上の優遇制度もある。

3|市場全体に投資するコストの低い「インデックス・ファンド」を資産タイプごとに選ぶことで分散を図る。

4|自分に合った資産配分を維持するために年1回見直す。

5|自分で決めた投資方法を守り、市場の値上がりや値下がりは気にかけない。一喜一憂して、売ったり買ったりすると経費もかかり、投資は失敗するだけだ。長期投資を心がけよう。

この中でも特に、貯蓄については、「ウォール街のランダム・ウォーカー」と「敗者のゲーム」でも、しつこいくらいに重要だと説明されています。

本書でも、一番最初の章は、「1 まず貯蓄を始めよう」となっているくらいです。

例えば、投資リターンが5%や10%だったとしても、投資額が少なかったらリターンも微々たる金額になってしまいますよね。

そしてまた、投資をしていて大暴落を経験したときにも、貯蓄があれば心が穏やかな状態を保つこともできるでしょう。

投資を始める前に、まずは、貯蓄から始めていきましょう。

バートンとチャーリーの資産分配計画

ここまで読んで気になるのは、どのような資産分配で投資をすればいいということではないでしょうか。

本書では、「KISSポートフォリオ(Keep It Simple,Sweetheart)」として、すべての投資家に役立つアドバイスも紹介されています。

年齢層株式の比率債券の比率
20-30代75%-90%25-10%
40-50代65-7535-25
60代45-6555-35
70代35-5065-50
80歳以上20-4080-60
バートンの年齢別資産分配計画
年齢層株式の比率債券の比率
20-30代100%0%
40代85%-100%10-0
50代75-8525-15
60代70-8030-20
70代40-6060-40
80歳以上30-5070-60
チャーリーの年齢別資産分配計画

ご覧になっていかがでしょうか。

チャールズ・エリス氏の方が、株式比率が大きくて、リスク高めなポートフォリオなのが分かりますよね。

当然ですが、インデックス界の巨匠がこのように言っているからといって、必ずしもこの通りにする必要はありません。

あなたの年齢や経済状況、性格などによって、自分にあったポートフォリオを組んでくださいね。

ちなみに僕は、チャールズ・エリス氏の考え方を採用していて、当面の間は、株式率100%の近いポートフォリオで運用を続ける予定です。

まとめ

本書は、非常に読みやすい投資本です。

投資における原理原則が、分かりやすく解説されています。

何より、本自体が薄い(ページ数が少ない)ことが、投資初心者には嬉しいポイントなのではないでしょうか。

個人的には、投資のバイブル本といえば、「ウォール街のランダム・ウォーカー」や「敗者のゲーム」を紹介しますが、初心者に最初にオススメするのは、本書となります。

大切なお金の話が詰まった本なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

注意事項

※本記事内で紹介している意見は個人的なものであり、関係企業等からの意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を主な目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではありません。
※投資に関する意志決定は、ご自身の判断にてお願い致します。

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