【書評・要約まとめ】日本一カンタンな「投資」と「お金」の本(中桐啓貴さん著)〜会社員にオススメ!ブレない投資マインドが学べる本〜
中桐啓貴さん著「日本一カンタンな「投資」と「お金」の本」を読んだのでご紹介します。
本書は、男性サラリーマンに、めちゃくちゃ刺さりそうな内容だと思いました。
前段の「マインド編」は、ストーリー形式で学べるのですが、主人公が、男性サラリーマンなのです。
このサラリーマンが、「先生」と呼ばれる謎の男性から、投資マインドを伝授されていきます。
具体的な投資手法ではなく、投資マインドから学ぶことができるので、長い目で見て、ブレない投資ができるようになるはずです。
もちろん後段では、具体的な投資手法も紹介されているので、ご安心を。
この記事では、特に重要だと思った投資マインドについてお伝えしていきます。
これから投資を始める人や、過去に痛い目を見たことがある人は、必見ですよ。
ブレないための投資マインド
投資とギャンブルの違い
投資とギャンブルの意味が、ごちゃ混ぜになっている人がいますよね。
そもそも、投資=ギャンブルとさえ考えている人も、よく見かける気がします。
本書では、投資とギャンブルについて、このように説明してくれています。
・投資は、ギャンブルとはビジネスモデルも目的も違う
・(ギャンブルは、)賭け事そのものを経済合理性で考えれば、誰かが得すれば、誰かが損するゼロサムゲーム
・(投資は、)誰も損をしない、皆が得するビジネスモデル
宝くじやパチンコを想像してもらうと、ギャンブルがどういったものか想像できるかと思います。
胴元が儲かって、余ったお金を皆で取り合うといったビジネスモデルですよね。
一方で投資は、社会が成長したら、全員が得することができるビジネスモデルです。
例えばある会社の株を購入した人が100人いたとして、その会社の株価が上場以来の最高値を更新したら、100人全員が儲けることができるわけです。
この違いは、長く投資をする上で、絶対に必要な考えなので、しっかりと理解しておくことをお勧めしたいです。
リスクとの向き合い方
日本人は、「リスク」と聞くと、「危険」と訳してしまいますよね。
しかし、「リスク」の本当の意味は、「不確実性」です。
つまり、投資に対するリスクとは、下落するかもしれないし、上昇するかもしれないということなのです。
このような考えもあって、日本では「投資=危険」と考えて、投資していない人がたくさんいます。
一方、アメリカでは、このように考えるのが一般的です。
投資しないのがリスク
もともとアメリカは、自力で土地を開拓して、ビジネスを立ち上げてきた社会です。
それもあって、リスクに挑んで豊かになろうとすることは、アメリカに住む人たちにとっては、当たり前の話なのです。
だからといって、どんなことに対しても、リスクをとっていこうというのではありません。
自分がどの程度のリスクをとって、どの程度のリターンを得たいのかを考えることが大切なことなのです。
ノウハウよりマインドが大切な理由
本書では、投資マインドについて書かれてある部分が、非常に多いですし、大変学びになります。
その理由は、いくらノウハウを学んだからといって、長期的に投資を続けることができるわけではないからです。
20年〜30年といったスパンでみると、4%程度の成長を遂げている商品があったとしましょう。
しかし、株価のチャートを見ると、実際には、ある年は10%増、ある年は20%減といったように、乱高下していることがわかります。
投資マインドを学んでいないと、プラスになったときは天狗になってしまったり、マイナスになったときは投げ売りしたりしてしまいます。
これでは、投資ではなくギャンブルをやっているのと同じです。
投資マインドをしっかりと形成して、自分に合った投資をすることが、資産運用で成功する方法なのです。
まとめ
本書からは、ストーリーを通じて、投資マインドを学ぶことができます。
投資をしたことがない人にとっては、登場する男性サラリーマンの考えに、共感しまくるはずです。
そして、彼と一緒に、あなたも投資マインドを形成していくことができます。
投資ノウハウを知りたいという人にはオススメできない本ですが、まだ投資初心者という人には、とても役に立つ内容です。
ストーリー形式ということもあって、非常に読みやすい本となっているので、ぜひ手に取ってみてください。