【敗者のゲームより】個人投資家のための十戒まとめ〜投資の意思決定に役立つ〜
投資のバイブル本「敗者のゲーム」で紹介されている、個人投資家のための十戒を紹介します。
この十戒は、僕たち個人投資家が、投資の意思決定を行うときに、非常に役立ちます。
投資するときには、投資方針を作って、それを守り続けることが大事ですが、意思が弱い僕たちは、横道に逸れてしまいがちです。
そんなときに、道を正してくれるのが、「敗者のゲーム」の著者 チャールズ・エリス氏による十戒なのです。
あなたの投資活動に、絶対に役立つ内容なので、ぜひチェックしてみてください。
個人投資家のための十戒
貯蓄すること
十戒のうち、もっとも最初に言われていることが、貯蓄について。
貯蓄すること。そして貯蓄したものを、将来の幸せと安定、子供の教育のために投資すること。
貯蓄をせずに投資しないこと、貯蓄を切り崩してまで投資しないこと、の教訓ですね。
最も大切なことは何かを思い出させてくれる一言です。
相場の先行きに掛けてはいけない
つい、自分が市場に勝てると思いがちですが、プロを相手にトレードしなければいけないことを忘れてはいけません。
もしやりたくなったら、事前に決めておいた金額の範囲内で行うこと。
アクティブな投資は、楽しい一方で、かけている時間の割に、リターンは少ないです。
いや、リターンがあれば、良い方かも知れません。
税務上有利という理由で動いてはいけない
本書では、アメリカの税制のことが言われていますが、日本においても使える教訓です。
NISAやiDecoといった制度があって、非常に魅力的です。
しかし、目先のお金に困っている人や、これから大きな出費がある人にとっては、これらの制度も考えものです。
自分の住宅を投資資産と考えてはいけない
若い世代の人に、住宅を資産と考えている人は少ない気がしていますが、あなたは大丈夫ですか。
35年もローンを払い続けてようやく自分のものになる上に、35年後には、ほとんど資産価値のないものになってしまいますからね。
しかし、住宅を持つことを全面的に否定しているわけではありません。
家族の幸福のための投資としては意味がある。
商品取引は考えものである
コモディティ取引は、投機にすぎない。経済的付加価値を生まない以上、投資とは言えない。
これがすべてですね。
僕も、絶対にコモディティ取引はやらないと、投資方針書に書いてあります。
証券会社の担当者に気をつけなさい
ネット証券を使っている人なら、あまり証券会社の人と話すことはないですよね。
しかし、もし話す機会があったら、注意が必要です。
たぶん、親身になって投資の相談に乗ってくれるでしょうが、彼らの仕事は、あなたから儲けることですから。
いわゆる新金融商品に投資してはならない
最近では、仮想通貨が流行っていますよね。
もしかしたら、あなたも気になっているのではないでしょうか。
儲けた人の話を聞くと、僕も気になって仕方なくなることがあります。
しかし、この教訓を忘れてはいけません。
この手の商品のほとんどは、投資家に保有されるためというより、投資家に売るために設計されている。
元本、利息が安全だとか、リスクが少ないという理由だけで、債券に投資してはいけない
債券は、株式よりも値動きが少なくて安心というイメージがありますが、注意が必要です。
特に、長期投資における最大のリスクであるインフレに弱いのが債券です。
投資をするときは、このことを頭に入れておきましょう。
長期の投資目的と投資方針、資産計画を文書にして書き出し、それに沿って行動すること
投資方針を明文化しておくことは、何度言っても足りないくらいに重要なことです。
まだ作っていないのでしたら、悪いことは言いません。
金融市場が大荒れする前に、投資方針書を作ることをオススメします。
直感を信じて投資してはいけない
うまくいって有頂天の時は、大火傷が待っていると思った方が良い。落ち込んだ時は、夜明け前が一番暗いということを思い出そう。
気分屋な僕のためにあるような教訓です。
ただただインデックスに投資することが最良にも関わらず、つい、直感が働いてしまい、投資したくなりますよね。
僕もやりがちなのですが、ほどほどにしなきゃいけませんね。
まとめ
ご紹介した十戒は、僕たち個人投資家が、投資の意思決定を行うときに、非常に役立ちます。
基本的には、ひたすらにインデックス投資をして、他に何もやらないことが、僕たちができる最良の選択です。
しかし、ついつい美味しそうな話に釣られてしまいそうになるのが、僕たち個人投資家。
そんなタイミングのときに、道を正してくれるのが、この十戒ですね。
もしまだ、敗者のゲームを読んだことがないのでしたら、この機会に、ご一読をオススメしますよ。