投資の世界に「72の法則」があるのをご存知でしょうか。
この法則は、投資元本が何年で2倍になるのかを計算できる方法なのです。
なので、これから投資を始めようと思ったときに、「年利4%で運用したら、だいたい18年で2倍になる」ということが一瞬でわかるようになります。
小学生でもできる計算にもかかわらず、非常に使える法則なので、ぜひ覚えてくださいね。
72の法則とは
「72の法則」は、投資した元本が何年で2倍になるのかを計算する方法です。
計算式は、非常に簡単。
「72÷金利=2倍になる年数」
例えば、金利4%で運用する場合は、72÷4=18年で元本が2倍になるという計算です。
逆に、元本を2倍にするためには、どれだけの金利が必要なのかも分かります。
例えば、10年で2倍にしようと思ったら、72÷10=7.2%もの金利が必要ということです。
なお、この「72の法則」は、複利で計算されています。
複利は、投資で得た利益を再投資し続けて、雪だるま方式で増えていくこと。
慣れれば一瞬で計算できるので、この機会に「72の法則」を覚えてしまいましょう。
投資元本が2倍になるまでの年数の計算方法
本当に「72の法則」が合っているのか気になる人のために、ちょっと難しい計算方法もご紹介しますね。
- 元金「A」
- 金利「r」
- 年数「N」
2A=A(1+r)N(Nは、べき乗)
これを計算していくと、次のように「72の法則」に、限りなく近くなっていくというわけです。
金利「r」 | 計算結果(年) | 72の法則(年) |
1% | 69.7 | 72.0 |
3% | 23.4 | 24.0 |
7% | 10.2 | 10.3 |
10% | 7.3 | 7.2 |
20% | 3.8 | 3.6 |
100の法則と115の法則
ここまで紹介してきた「72の法則」の他にも、「100の法則」と「115の法則」というものも存在します。
- 100の法則:「単利」で元本が2倍になるまでの年数の計算方法
- 115の法則:「複利」で元本が3倍になるまでの年数の計算方法
計算方法は、「72の法則」と全く同じです。
例えば、年利4%で運用したら、28.75年で3倍になるということになります。
まとめ
「72の法則」は、非常に便利な計算方法です。
新しく投資するときに、何年待てば2倍になるのかが一瞬でわかるので、投資判断に役立ちます。
ちなみに、借金をするときにも、18%の金利で借りたら、4年で2倍になってしまうことも分かりますよ。
とっても簡単なので、ぜひ覚えてしまってくださいね。
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