米国のETF「SPYD」 「HDV」の情報をまとめてご紹介します。
これら2つのETFといえば、高配当ETFということで人気ですよね。
年間4.0〜5.0%ほどの配当を出してくれるので、FIREしたい人にとっては、かなり魅力的なETFです。
我が家も、もっと生活を豊かにすべく別の米国株 高配当ETF「VYM」への投資を始めたばかり。
この記事では、僕が投資を検討したときに使った比較表を使って、情報をお伝えしていきます。
それぞれのETFの違いをわかりやすくまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
人気な米国株 高配当ETFの特徴
SPYDの特徴
SPYDは、「ステートストリート社」によって、運営されています。
特徴は、米国S&P500指数構成銘柄のうち、高配当利回り上位80銘柄に投資していること。
時価総額加重平均ではなく、配当上位銘柄に、均等に投資しています。
HDVの特徴
HDVは、「ブラックロック社」によって、運営されています。
特徴は、モーニングスター配当フォーカス指数に連動した投資成果を目指していること。
モーニングスター配当フォーカス指数とは、財務の健全性が高く、持続的に平均以上の配当金を支払うことが認められた、上位75銘柄で構成されている指数です。
株価の比較

株価は、ここ5年ほどをみると、どちらのETFも伸びていることがわかります。
しかし、世界全体の株価が動いた2020年に注目してみると、それぞれのETFの特徴が大きく出ています。
- SPYD:景気の変動を受けやすい銘柄が多く組み入れられているため、景気後退ときには大きく下がっている。
- HDV:財務の健全性の高い銘柄が多く組み入れられているため、比較的安定した株価となっている。
配当金の比較
年 | SPYD | HDV |
---|---|---|
2016 | 5.17% | 3.68% |
2017 | 4.08% | 3.59% |
2018 | 4.32% | 3.43% |
2019 | 5.13% | 3.80% |
2020 | 4.16% | 3.65% |
直近の配当金を見ると、「SPYD」が、5.0%ほどと圧勝しています。
一方、「HDV」は、3.5%ほど。
配当金をなるべく多く受け取りたいと思うなら、「SPYD」が有利ですね。
セクター比率の比較

コアとなっているセクターは、次のとおりです。
それぞれ異なるセクターに重点が置かれているので、分散投資の効果がありそうなことが分かります。
- SPYD:金融、不動産、エネルギー、公益
- HDV:生活必需品、エネルギー、ヘルスケア
組み入れ銘柄の比較
組み入れ銘柄は、どのETFも、高配当株と言われる銘柄がズラリと並んでいます。
個人的に気になったポイントは、「SPYD」と「HDV」のうち、約20銘柄は、重複しているということ。
これをどう捉えるかは、人それぞれかと思いますが、個人的には、いい具合に分散投資の効果があるのではないかと思っています。
情報まとめ
ティッカー | SPYD | HDV |
---|---|---|
運用会社 | ステートストリート | ブラックロック |
ベンチマーク | S&P500高配当 配当上位80銘柄均等 | 高配当米国株 モーニングスター 配当フォーカス指数 |
構成銘柄数 | 約80銘柄 | 約75銘柄 |
コアセクター | 不動産 金融 | エネルギー ヘルスケア 通信 |
リバランス | 半年 (1月、7月) | 四半期 |
配当時期 | 四半期 (3月、6月、9月、12月) | 四半期 (3月、6月、9月、12月) |
経費率 | 0.07% | 0.08% |
設定日 | 2015年10月22日 | 2011年3月31日 |
純資産総額 | 約46億米ドル | 約70億米ドル |
人気な高配当ETF「SPYD」「HDV」には、それぞれ特徴があることがお分かりいただけたかと思います。
まとめると、このような目的で選択することになるのではないでしょうか。
- SPYD:株価の変動は気にせず、5.0%程度の配当金を受け取りたい。
- HDV:安定した株価で、3.5%程度の配当金を受け取りたい。
また、両方のETFを購入することで、分散投資の効果を発揮できるという期待もあります。
ちなみに、我が家においては、「VYM」へ投資をすることを決めました。
1番の理由は、株価の成長に期待したいという想いが強いからです。
また、「VYM」は、圧倒的に運用期間が長く、純資産総額も多いため、信頼度が抜群です。
この記事が、あなたの投資判断に役立てていたら幸いです。
なお、各ETFの詳細は、個別の解説記事も用意しているので、合わせてチェックしてみてください。
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