米国のETF「VYM」「SPYD」の情報をまとめてご紹介します。
これら2つのETFといえば、高配当ETFということで人気ですよね。
年間3.0〜5.0%ほどの配当を出してくれるので、FIREしたい人にとっては、かなり魅力的なETFです。
我が家も、もっと生活を豊かにすべく「VYM」への投資を始めたばかり。
この記事では、僕が投資を検討したときに使った比較表を使って、情報をお伝えしていきます。
それぞれのETFの違いをわかりやすくまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
人気な米国株 高配当ETFの特徴
VYMの特徴
VYMは、「バンガード社」によって、運営されています。
特徴は、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指していること。
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスとは、米国株式市場の配当利回りが上位の銘柄で構成されている指数です。
ただし、REIT(不動産)関連の銘柄は、除外されています。
時価総額加重平均型の指数なので、時価総額が大きい銘柄比率が多く、時価総額が小さい銘柄比率が少なくなっています。
SPYDの特徴
SPYDは、「ステートストリート社」によって、運営されています。
特徴は、米国S&P500指数構成銘柄のうち、高配当利回り上位80銘柄に投資していること。
時価総額加重平均ではなく、配当上位銘柄に、均等に投資しています。
株価の比較

株価は、ここ5年ほどをみると、どちらのETFも伸びていることがわかります。
しかし、世界全体の株価が動いた2020年に注目してみると、それぞれのETFの特徴が大きく出ています。
- VYM:約400銘柄が組み入れられているため、株価の変動が少なく、米国経済全体の動きをある程度反映して伸びている。
- SPYD:景気の変動を受けやすい銘柄が多く組み入れられているため、景気後退ときには大きく下がっている。
配当金の比較
年 | VYM | SPYD |
---|---|---|
2016 | 2.91% | 5.17% |
2017 | 2.80% | 4.08% |
2018 | 3.40% | 4.32% |
2019 | 3.04% | 5.13% |
2020 | 3.18% | 4.16% |
直近の配当金を見ると、「SPYD」が5.0%ほど、「VYM」が、3.0%ほど。
配当金をなるべく多く受け取りたいと思うなら、「SPYD」が有利ですね。
セクター比率の比較

コアとなっているセクターは、次のとおりです。
「SPYD」は、不動産セクターの比率が多いことが特徴的ですね。
- VYM:金融、ヘルスケア、消費財
- SPYD:金融、不動産、エネルギー、公益
組み入れ銘柄の比較
組み入れ銘柄は、どちらのETFも、高配当株と言われる銘柄がズラリと並んでいます。
個人的に気になったポイントは、「VYM」を一つ購入すれば、「SPYD」に組み入れられている銘柄を、ほぼ網羅できていること。
具体的には、「SPYD」の約80銘柄のうち、「VYM」にも含まれている銘柄は、約80%となっています。
情報まとめ
ティッカー | VYM | SPYD |
---|---|---|
運用会社 | バンガード | ステートストリート |
ベンチマーク | FTSE ハイディビデンド イールド指数 | S&P500高配当 配当上位80銘柄均等 |
構成銘柄数 | 約400銘柄 | 約80銘柄 |
コアセクター | 金融 ヘルスケア 消費財 | 不動産 金融 |
リバランス | 年1回 | 半年 (1月、7月) |
配当時期 | 四半期 (3月、6月、9月、12月) | 四半期 (3月、6月、9月、12月) |
経費率 | 0.06% | 0.07% |
設定日 | 2006年11月16日 | 2015年10月22日 |
純資産総額 | 約377億米ドル | 約46億米ドル |
人気な高配当ETF「VYM」「SPYD」には、それぞれ特徴があることがお分かりいただけたかと思います。
まとめると、このような目的で選択することになるのではないでしょうか。
- VYM:株価の成長も見込みつつ、3.0%程度の配当金を受け取りたい。
- SPYD:株価の変動は気にせず、5.0%程度の配当金を受け取りたい。
我が家においては、「VYM」へ投資をすることを決めました。
1番の理由は、株価の成長に期待したいという想いが強いからです。
また、「VYM」は、圧倒的に運用期間が長く、純資産総額も多いため、信頼度が抜群です。
この記事が、あなたの投資判断に役立てていたら幸いです。
なお、各ETFの詳細は、個別の解説記事も用意しているので、合わせてチェックしてみてください。
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